台北観光には外せない迪化街。薬草茶や雑貨、布が好きな私も必ず足を伸ばしますが、行くたびに新しい顔を見せる迪化街に飽きることがありません。
迪化街とは
迪化街は台北で最も歴史のある街の一つで、元々は清朝時代に形成されました。この地区は台湾の商業の中心として栄え、古くは樟脳、日本統治時代には茶葉や布地の貿易で知られています。今でも迪化街からちょっと西に行けば淡水河があり、往時をしのぶことができます。(淡水河沿いもサイクリングロードや公園が整備されていて、気持ち良さそうなので行ってみたいのですが、いつも迪化街で歩き疲れて行ったことなし…)
ちなみに、昔の迪化街の様子を知りたかったら、『望郷の道』(北方健三)を読むのもお勧め。
でも、この迪化街。今でこそレトロおしゃれなお店が立ち並び、多くの観光客であふれかえっていますが、私が初めて訪れた2005年ごろはまださびれた街で、観光客はおろか地元客もまばらでした。
ところが、2011年ごろにクリエイティブ集団がおしゃれな複合施設を手掛けてからは、あれよあれよを開発が進み、昔ながらの漢方薬店の横に若い感覚のセレクトショップやカフェが立ち並ぶような一大観光地として成長を遂げました。このスピード感がいかにも台湾らしくていい!
台湾でも珍しくなったパンの移動販売。音楽を聴いて台湾人が「懐かしい!」と反応していました。
MRTで迪化街に行くには
迪化街へは、MRTを利用するのが最も便利です。MRT松山新店線の「北門駅」出口3を出ると、もう看板が出ています。
「台北観光サイト」より
迪化街はゆっくり見て回ったら3時間はかかるので、もし帰りが夕方になったら近くの寧夏夜市に寄って帰るのもお勧め。寧夏夜市は台北の夜市の中でもB級グルメが充実しています。
迪化街お勧めのお店
迪化街には個性的なショップが数多くあり、どれも魅力的。その中で私が立ち寄ったお店をご紹介します。
偉誠
以前、東洋医学好きの友達にここの養生茶をお土産に買っていったら絶賛されました。迪化街にはお茶屋さんがたくさんあるけれど、ここは迪化街の入り口にあってわかりやすいので、いつもここで買い物します。
お勧めは入口向かって左のブレンド茶コーナー。日本語を話せるお兄さんが接客してくれます。
お茶は100~200元。
いわゆる台湾茶ではなく、養生のためのお茶が欲しいならここ一択です。
偉誠蔘茸藥行
住所:台北市大同區迪化街一段68號
営業時間:10:00~18:00
梁山泊壹零捌
雑貨好きなら間違いなく万札が飛ぶお店。
入口入ってすぐ目に飛び込むのが、台湾のグッズをモチーフにした靴下。か、かわいい。こんなの日本で履けるのか?と思いながらも2足買ってしまいました。
目が合ってしまった台湾グッズの刺繍ピンバッチも、買わずにはいられない。
ピアスの穴は開けていないから、ここは手を出さずにセーフw しかし、かわいい。
と思ったら、かわいくて実用的な携帯スタンド発見。100元というお値段がお手頃で、また憎いじゃありませんか。自分と友達の分と買いました。
ブロックで漁師バッグ?めちゃくちゃそそられたけど、さすがにもう予算オーバー。泣く泣く諦めました。
とにかく雑貨好きには危険なお店。行くときは財布のひもを締めて行きましょう。
梁山泊壹零捌
住所: 台北市大同區迪化街一段108号
営業時間: 10:30〜18:30(土曜・日曜は10:00〜19:00)
定休日: 無休
TAIWAN JUELIN NUTS
迪化街の中では新しいお店。ナッツやドライフルーツを売っています。
店先で始まるナッツのお菓子の実演販売。いい香りがそそられます。
ここは、ディスプレイも洗練されている上に、どんどん試食も進めてくれるもんだから、ナッツとドライフルール好きの友達が大興奮。オリジナルバッグがもらえるくらい買い物していましたw
あなたもたくさん買い物をして、おしゃれなオリジナルバッグを…w(いくら買えばもらえるのかは不明)
爵林堅果坊(Juelin Nuts)
住所: 台北市大同区迪化街一段89号
営業時間:平日: 9:30 – 18:30 週末および祝日: 9:30 – 19:30
高建
台湾の雑誌特集やガイドブックには必ず載っている竹細工のお店。私のお目当ては軒先にある漁師バッグです。
このお店、かなり古くからあるんだけど、日本で有名になってからも、それに乗じることなく誠実に商売している様子が好感度大。
高建桶店
住所:台北市大同區迪化街一段204號
営業時間:9:00~19:00
ちなみに、迪化街にはこれでもか!というくらいたくさんの漁師バッグが売っています。昔ながらのものは安いですが、おしゃれな刺繍を施したものやアレンジしたものはそれなりのお値段です。
度小月
言わずと知れた台南名物「擔仔麵」のお店。台北市内にも数店舗あるので、わざわざ迪化街で食べなくても…とは思うけれど、有名なのと雰囲気がいいので一応ご紹介。
「擔仔麵」とは台南で有名な麺で、にんにくの効いた少量の麺です。私はこれにエビの揚げ春巻きを合わせて食べるのが好きなんだけど、写真撮り忘れた…。
大好物の龍の髭。これ、日本でも栽培してくれないかな。
台湾でおしぼりや紙ナプキンがあるお店は少ないのでありがたい。
しかし、有名店だけあって高いのです(泣)一人でさくっと食べて374元(1,870円)。ビールも飲んでないのに。
度小月
住所:台北市大同區迪化街一段112號
営業時間:平日11:30~21:00(ラストオーダー20:30)
休日11:00~22:00(ラストオーダー21:30)
永楽担仔麺
昔から迪化街にある飲食店は、とってもリーズナブル。
ここは永楽布市場の前にあるのでわかりやすいし、地元客でにぎわっているので味は間違いなし。
日本では魯肉飯が有名だけど、私は鶏肉飯が好き。鶏肉飯と牡蠣スープで75元(375円)の幸せ。
後で知ったけれど、ここは「孤独のグルメ」に出たお店らしいです。道理でおいしいはずだわ。
永楽担仔麺
住所:台北市大同區南京西路233巷20號
営業時間:11:00~19:30
定休日:木曜日
妙口四神湯肉包專賣店
店舗という店舗があるわけではなく、彰化銀行の軒先?に屋台のような形で出店している肉まん屋さんです。台湾人に聞くと昔からある有名店だとか。
肉まんは店先で座って食べてもいいし、持ち帰りしてもいいし。肉まんをほおばりながら迪化街をぶらつくのも通っぽいw
肉まん25元/個
四神湯(ホルモン入り薬膳スープ)70元/杯
地元の人に負けじと注文するのは勇気がいりますが、これこそ旅の醍醐味!勇気を出して注文しましょう。
妙口四神湯肉包專賣店
住所:台北市大同區民生西路388號
定休日:月曜日
営業時間:12:00~17:00(売り切れ次第終了)
夜の迪化街
迪化街で夢中になって買い物をしているとあっという間に夜になってしまうこともしばしば。でも、夜の迪化街もまた雰囲気があって素敵なんです。
最後に夜のスナップをアップしておきます。