コロナが落ち着いてきたので、「そろそろ海外旅行に行こう」と思っている人も多いのでは?
そこで気になるのが、出国・入国時のコロナワクチン&PCR検査ですよね。
私もつい先日、春に台湾に行くという方から、前のめりで質問されましたw
現在日本では、国籍を問わず、ワクチン3回の接種証明か、PRCの陰性証明を提示しないと入国できませんので、今回は2023年2月に台湾から日本に入国したときのことをレポートします。
日本出国時は何もなし
ワクチン接種の有無、PCR検査の結果など一切問われることなく、出国できました。
あっさり過ぎて、拍子抜けするくらい。
余談ですが、現在福岡国際空港はニュースで報道されるくらい保安検査に時間がかかるので、早めに空港に行くことをお勧めします。
台湾入国時も何もなし
ワクチン接種の有無、PCR検査の結果など一切問われることなく、コロナ前と同じように入国できました。
少し前までは、数日間ホテルに待機しなくてはいけなかったのに、7日間の自主防疫だけになり、本当にあっさり入国できました。
問題は、その自主防疫。
どうすればいいのかがわからなかったのですが、桃園空港の検疫の手前に自分でできるPCR検査キットが山積みになっており、中国語で「一人一箱どうぞ。自分で検査して、怪しかったら病院に行ってね」(意訳)と書かれていましたので、念のため一箱もらっていきました。
その後のイミグレーションも何事もなく通過・・・と思いきや、私は滞在先を「友達の家」としか書いていなかったので、足止めを食らい、友達の家の住所を正しく書くまで通してもらえませんでした。
滞在先には連絡がつくよう徹底されているのでしょうね。
日本帰国時のPCR検査が大変だった
出発前に調べたところ、ワクチン3回接種の人もそれ以外の人も、海外からの入国者(海外から帰国する日本人も含む)が、入国時に「検疫」・「入国審査」・「税関申告」の入国手続を行うことができるウェブ「Visit Japan Web」に登録しないといけないことが判明。
これがまた、いかにもお役所~って感じの文章で、一つ一つ理解するのに時間がかかりました。
そして、ワクチンを3回接種していない私は、台湾出国の72時間前にPCR検査を受けなくてはなりません。
私は、高雄から日本に帰国予定だったので、とりあえず地理がわかる台南の国立成功大学付属病院で検査を受けることにしました。
(検査が受けられる病院の一覧表がPDFであったのですが、帰国したら見当たらず・・・)
しかし、ここで立ちはだかるのが「電話」の壁。
病院の予約なんて難易度が高いし、「電話」だと筆談もジェスチャーも使えない。
仕方がないので、台湾人の友達に電話してもらいました。
事前に日本人に聞いていた話だと、検査結果はメールで送られてくるとのことでしたが、成功大学は受け取りに行かないといけないとのこと。
しかも、検査結果を「翌日」受け取るなら4,000元(18,000円)、「2日後」に受け取るなら3,000元(13,500円)と、金額がかなり違ったため帰国前の3日間は台南を動かないことにしました。
(本当は1日嘉義に滞在したかったのですが、円安で1000元の差は大きすぎるため断念)
いざ、台湾でPCR検査を受ける
検査の日、指定された時間に成功大学病院に行きました。
そして、受付の列に並んでいる時に、気づいてしまったのです。
事前に日本でプリントアウトしてきた、検査結果を記入する用紙をホテルに忘れてきたことを!!
何かあると帰国できないかもしれないので焦っていると、後ろから「日本人ですか?」と声をかけられました。
振り向くと日本人男性と台湾人女性のご夫婦が。
うわ~、神!
そこで、用紙を忘れたことを話すと、予備を分けてもらえて、とりあえず安心。
受付では名前を伝え、現金で検査費を払います。
日本だと自治体指定の検査所では無料で検査が受けられるので、予約するまではまさか有料とは思っていなくて、帰国前の3,000元の出費は本当に痛かった~。
しかも、この時初めて知ったけれど、検査結果の証明書を発行するのに追加で350元(約1,600円)かかるって。
痛い、痛すぎる。台湾で3,350元あれば高級レストランや高級マッサージ店に行けるのに(泣)
とは言え、日本には帰らないといけないので、ちゃんと支払うと、検査のブースに案内されました。
検査は鼻に綿棒を突っ込む式。
日本では唾液の検査しかしたことなかったので、あまりの痛さに泣きました。
台湾人、容赦なしで綿棒突っ込んできます(泣)
検査の後は、先ほどのご夫婦とお茶。
台湾人と結婚したかった(何ならまだあきらめていない)私は、二人のなれそめや生活を聞いちゃいました。
鼻の穴ぐりぐりは本当に痛かったけれど、こんな素敵な出会いがあったのは嬉しかったな。
検査結果をもらうのも一苦労
2日後。
指定された時間に成功大学付属病院に検査結果を取りに行きました。
ところが、検査の日にもらった紙に書かれた受け取り場所とは違う場所だったため、院内をうろうろ。
やっと診察室にたどり着くと・・・
今度は、看護師さんから先に証明書発行代を払うように言われたので、機械で支払い。
(漢字は読めるので、こういうのはありがたい)
そして、診察室の待合室で待つこと約10分?
診察室に呼ばれるのかと思ったら、看護師さんが出てきて、今度は1階のなんちゃらかんちゃらに行けという。
(私の語学レベルでは聞き取れず)
仕方がないので、1階の総合案内所で尋ね、指示された機械で番号札を取り、窓口に行って待つことに。
ところが待てど暮らせど、一向に番号が呼ばれない。
さすがにおかしいと思って窓口に尋ねると、なんと違う機械で番号札を取らないといけなかったみたい。
ここらへんで、かなり疲弊。
いやもう、海外の病院に一人で行くって、本当に疲れる。
そして、ようやく2枚の証明書をもらってホテルに帰りました。
証明書だけじゃダメ
ホテルに帰ったら、今度は証明書の写真を撮って「Visit Japan Web」にアップロードしないといけません。
パスポート番号や帰国便の入力をし、写真をアップしたところで、ようやく帰国できそうな気がしてほっとしました。
空港でWi-Fiが使えない時のために、アップロード画面のスクショも残しておきました。
台湾出国
いよいよ帰国の日。
台南から高雄に異動し、高雄国際空港に向かいました。
空港では、飛行機のチェックイン時に陰性証明書を提示するよう言われましたが、出国審査の時は何も言われませんでした。
緊張の日本入国
そして、日本に到着。
ここでもし引っかかったら大変です。
飛行機の到着は19時なので、検疫で引っかかって日本に入国できなかったら、空港で寝ないといけない!?なんてことを考えながら、検疫まで歩いていると、途中で「Visit Japan Web」の画面がある人とない人に分けられました。
「はいはい、ちゃんと持っていますよ~」と画面を見せると、係りの人は見ているのか見ていないのか分からない様子で、「進め」という手ぶりをする。
「え~、あんなに苦労したのに、こんだけ?」と思っていると、その先にちゃんとチェックするブースがありました。
で、ブースを通過したら、後は入国審査だけ。
私が乗っていた便は日本人が2人しかいなかったようで、イミグレーションもすぐに通過。
「やった~!無事日本に帰れた」と内心ほっとしていたら、なんと税関で呼び止められました。
私、PCRのことに気を取られて、「Visit Japan Web」で税関申告もしないといけないのを見落としていたんです。
その場で慌てて入力し、無事税関も通過。
これで晴れて日本に帰国できました。
3年ぶりの台湾は本当に楽しかったけれど、このPCR関係がほんっとめんどくさかったので、次回行く時はなくなっていればいいなと思ったのですが、空港の方に聞いたら、しばらくはこのシステムでいくみたいです。