台湾の友達に結婚式に招待されました。
これで6回目の参列ですが、毎回いろいろおもしろい(失礼!)台湾の結婚式が楽しみでなりません。
もし、みなさんも台湾の結婚式に招待されることがあったら、この記事を参考にしてください。
台湾のご祝儀の相場は
まず、一番困るのがご祝儀ですよね。
相場が全くわからないので、以前現地の友達に聞きました。
友達曰く、付き合いの程度や式場の格によるけれど、通常こんな感じだそう。
親友 3600~3800
友達 2800~3200
同僚 2000~2600
(単位は台湾元 2023年5月現在 1元=4.52円)
これは一人で参列する場合の金額なので、パートナー(台湾はカップル文化なので自分の友達の結婚式に参列するのにパートナーを連れていくことが多い)が一緒の場合は、もう少し多めにした方が無難でしょう。
注意点は、台湾は偶数だということ。奇数と4は避けてください。
例えば、3000(奇数)、3400(4)はダメで、3600ならOK。
ご祝儀袋は「紅包(フォンバオ)」と呼ばれる赤い封筒を使います。
「紅包」はコンビニでも文具店でも買えます。
日本のように1,000円くらいするご祝儀袋を使うような習慣はなく(中身が大事なんですってw)、20枚入り60元くらいの安さです。
のしや中袋はなく、封筒の表面に直接記入します。
右上に祝+相手の名前、真ん中に縁起のいい四字熟語、左下に自分の名前+敬賀
縁起のいい四字熟語として、百年好合、永浴愛河、新婚誌喜、永結同心、天作之合などが使えます。
ちなみに、日本で言うお車代にあたる交通費や宿泊費はもらったことがありません。
台湾の結婚式に参列する服装は
日本人なら誰もがびっくりするくらいカジュアルです。
私はこれまで、毛玉セーターやジャージ、アロハシャツ、スカジャンなどを着た人を見てきました。
男性に比べれば、女性は少しよそ行きな感じの服装ですが、それでも日本みたいに美容室に行って髪をセットなんてことはしません。
(そもそも、自分が主役でもないのに朝から美容室で髪をセットしておめかししていくのはどうしてなんでしょうね)
ただ、私は知らなかったのですが、台湾の結婚式で黒の服は避けるんだそうです。
お葬式を連想させるからって。
それだけでなく、女性の白い服はOKなんですって。
「日本では、花嫁を引き立たせるために女性は白い服を着ちゃいけないんだよ」と言うとびっくりされました。
ところ変われば…ってやつですね。
結婚式の会場の雰囲気は
これまで私が参列した結婚式は、いずれも結婚式場やホテルだったので、日本のそれとほとんど変わりません。
入り口に受付があって記帳するのも一緒、
受付でご祝儀を渡し、引き出物を受け取ります。
ただし、席次表は紙ではなくパネルに表示されています。
台湾の友達に「日本では一人ひとりに席次表を配って、その裏には新郎新婦の簡単な自己紹介とかが書いてあるんだよ。」と言うと、「何それ!台湾人はそんなの興味ない。」とばっさり。
そのくせ台湾人は、受付横にこれでもか!というぐらい置かれた新郎新婦の写真を食い入るように見ます。
台湾の結婚はとにかく写真命。
結婚式の前から時間とお金をかけて卒業アルバムよりも大きなサイズの写真集を作ります。
さらに、結婚式の受付に名刺サイズの2人の写真が置いてあって、それを持って帰るよう促されますw
エスカレーターで会場階に着くと、いきなり新郎新婦のスライドショーがどっかーん!なんてこともありました。
さすがは自撮り&写真が大好きな台湾。
でも、この大きさは圧巻でした。
結婚式でも遅刻する台湾人
普段から遅刻の多い台湾人。
披露宴の開始時刻が押すのも当たり前。
(友達によると平均30分は押すそう!)
披露宴開始の時間になってから新郎新婦が入場の練習をするのも当たり前。
しかも、日本人からすると信じられないことだけど、台湾では新婦の友達が披露宴前に控え室に行っておしゃべりしたり、ハグしたりするもんなんだとか。
私が「えっ?日本では新郎新婦は式が始まって、じゃーん!とドアが開くまで人に姿を見せないよ?」と言っても聞く耳を持たない。
この時は新郎の友達として参列したのに、大勢で控え室に押しかけて記念撮影w
台湾なのでお料理は中華
私がいつも戸惑うのは、結婚式なのに大皿料理で出てくること。
よく知らない人と同席するのに、誰から取っていいのか、どれくらい取っていいのか分からないので、これだけは個別配膳にしてほし~。
しかもこのお料理、最後はみんなスタッフに言って持ち帰るんです。
まだ披露宴のさなかに、次々と持ち帰りの準備をしているのを見た時は、とても驚きました。
エコでいいけれど、最後まで待てばいいのに。
台湾結婚式あれこれ
結婚式は2回する
実は台湾人は2回式を挙げます。
1回目は新婦の親戚や友達を招待して婚約式。
2回目は新郎の親戚や友達を招待して結婚式。
どちらの式も占いで日取りを決めるんだそう。
(台湾では日常生活に占いが根付いていて、子どもの名前も占い師に相談して決めます)
他にも変わった風習があって、婚約式で魚料理が出てきたら新郎の両親は退席するんだそう。
また、離婚して間もない人は、縁起が悪いので結婚式への参列を見送るそうです。
当日人数が増えてもOKのゆるさ
私が最初に台湾の結婚式に参列したのは、知らない人の結婚式でしたw
友達が結婚式に行くというので、「一緒について行って外から様子を見てみたい」と言ったら、当日にもかかわらず席を準備してくれたんです。
これは上述にある通り、大皿料理だからこそできることですよね。
しかも、友達が言うには自分がご祝儀を包むので私が別に包む必要はないと。
もちろん引き出物はもらえませんが、成り行きでただ飯を食べて結婚式を見学してきましたw
また、結婚式に来て欲しいという友達がいたので、わざわざ日本から行ったら、見るからにどうでもいい感じの人たちと一緒のテーブルに案内されたこともあります。
多分私が来ることを想定していなかったのでしょうw
その人たちは新婦の職場の同僚だったらしいのですが、披露宴の最中もずっとスマホでゲームをしていました。
しかも披露宴の途中で帰りだすし…w
それでも、誰も気にしていないのがおかしかったです。
誰も泣かない
お葬式では泣く係を雇う台湾人ですが、結婚式では誰一人泣きません。
以前、台湾の親友の結婚式で、いろんなことを思い出しては号泣した私。
本人に「なんで誰も泣かないの?」と聞くと、「おめでたいのになんで泣くの?マキコがあまりにも泣くから、『あれは結婚する新郎が気の毒で泣いているんだ。』って言われたんだからーっ!w」と言われました。
日本では新婦や新婦の友達の涙はつきものなのに…。
余興も自由な感じ
新郎が、新婦の飼っている犬と登場した時には吹き出しました。
またある時は、会場に入ってきた新郎新婦が音楽に合わせて踊り出したこともありました。
結婚式は多くの人にとって一生に1回ですから、新郎新婦のやりたいようにするのが一番ですよね。